晴ラン雨読&酔灯夜話

晴れれば思い通りの場所を走り、雨が降れば静かに書物を繰る。そして宵には酒を飲みとりとめもないことを語る。

<酔灯夜話>今は蛹の時期

歴史を紐解くと人類は様々な伝染病に苦しめられてきた。なかでも有名なのは中世ヨーロッパで猛威を振るったペストだろう。正確な数字は記憶にないがおおよそ4分の1の人々がペストで亡くなったとか。その時ヨーロッパで最も権威を持っていたカトリック教会が全く無力であったことなら、人々は神の権威から背を向け新たなに自然科学の道に進むことができた要因ともされている。翻っていまのコロナはどのように時代を変えていくのだろうか?間違いなくコロナの後はまったく違った景色になっているかもしれない。今は蝶になって飛び立つ前の蛹のように、じっと自宅にとどまって息をひそめつつ英気を養う時期だろう。