晴ラン雨読&酔灯夜話

晴れれば思い通りの場所を走り、雨が降れば静かに書物を繰る。そして宵には酒を飲みとりとめもないことを語る。

<晴ラン雨読>地球はグラスのふちを回る 開高健

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なかなか旅行に行けないコロナ禍のこの御時世、こういった本が無性に読みたくなる。昨今はグローバル化だの多様化など、難しくパワーポイントのようなこぎれいな表現で語られるが、上澄みの澄んだ部分だけのような気がする。この本では酒、釣り、料理、そしてアングラな世界も含め、いわばそこにたまった澱おもかき交ぜで空られている。世界は混沌として面白い。と思えた一冊。

それはさておき、いま先の見えにくい時勢こそ、「悠々と急ぐ」のだ。